わんちゃんの目ヤニ要注意

2021年06月06日

愛犬に目やにが...どうして?

大切な家族の一員である愛犬に、毎日の健康チェックは欠かせません。じっと顔を見た時、もしくは撫でている時に「あれっ、目に何か変なのがついている」と気が付き、病気の心配をしてしまう事があるかもしれません。
特に目の大きな小型犬では目立つ「目やに」ですが、人間でもたまに出てくるように、多少出ている分には生理現象の一つです。しかし、この目やにが何らかの異常や病気の前兆・サインになる場合もあります。日頃出てくる目やにの色、出る量、瞬きの頻度を把握しておく事で、そうした異常な目やにすぐ気が付き、病気が悪化する前に医師の診断を受けることが出来ます。

そもそも目やにとは?放置してしまうと?


目やにとは、目の老廃物や目の表面についたホコリといった、生理現象上で自然発生するゴミの塊です。涙によって目の隅によって流れ出され、固まった物がいわゆる目やにとなります。犬が年を取ってくると新陳代謝が衰えて涙の量が減り、目の老廃物が涙で流しきれずに留まりやすくなる=目やにの量が増えていきます。
老廃物の塊=雑菌が繁殖しやすいのが目やにでもあります。目やにが原因となってしまい、感染症や皮膚病、炎症が発生してしまう可能性もあります。目の粘膜にすぐ近い所に溜まりがちの目やには、目の病気予防の為にもこまめに拭いてあげましょう。

目やにのケア・改善方法

普段の目やにのケアには、ティッシュやガーゼといった柔らかなものでやさしく取ってあげましょう。湿っている目やにであれば、拭うようにひっかければ簡単に取れます。固い目やにや量が多い場合には、濡れティッシュ、濡れガーゼにして目やにを柔らかくしてから取ってください。この時、無理やり力を込めて拭いてしまうと目が傷ついてしまったり、犬が怖がって次以降の目やに取りを嫌がってしまう事があります。子犬の内から習慣づけつつ、優しく、慎重に取ってあげてください。

気にしておきたい目の状態や目やにの変化は?


犬の体調は鼻で判る、と言われていますが、目の病気においては目やにも大きな目安になります。具体的に、どういった目やにの状態がどんな病気に繋がるのでしょうか。

【目やにの量】

目やにの量が増えるのは年を取った犬に多い、とは先述しましたが、若い犬でいつもより目やにの量が多い場合には炎症が起きている可能性があります。一度に出てくる量がいつもより多い他にも、取ったはずの目やにが1~2時間で出てくる場合も「目やにの量が多い」にあたります。
また、目やにの種類、出方によってどんな炎症が起きているか診断する目安になります。動物病院に連れていく時は、目やにを拭き取らないで連れて行きましょう。

【目やにの色】

一般的に、犬の目やにの色は茶、黒、グレー、白です。しかし黄色、緑色といった色合いの目やにが出ていると、何らかの感染症が疑われます。老廃物が過剰に分泌されている、膿が生じている時に出てくる時に、こうした色のついた目やにが出てきます。
赤い目やにが出てくる場合、眼球や眼球の奥側の皮膚が傷つき、出血している可能性もあります。目やにを拭き取ってしまった時は色を覚えておいて、動物病院に連れて行った時の問診で伝えられるようにしておきましょう。

【瞬きが多い、顔や目を頻繁にこすりつけている】

目やにに関連して、犬自身が目に異常を感じている時に起こす行動もあります。
クッションや飼い主に目をこすりつける動作は、特に炎症に伴うかゆみを感じている時に起こすアクションです。この時目をより傷つけてしまい、結膜炎角膜炎の原因となり、手術や失明の原因になる可能性があります。目の外傷由来の炎症は、散歩中に目を突いてしまった、他の犬との接触によって起きる事もあります。目やにの異常、行動のおかしさを感じたら、早めに動物病院に連れて行ってあげましょう。

サインを見逃さず、早めの受診・治療開始を

流涙症、ドライアイ、ぶどう膜炎など目に関する病気は、早期に発見できれば点眼薬や飲み薬によって悪化する前に対処・治療出来ます。しかし発見が遅れてしまうと失明に繋がる病気、緑内障や白内障も存在します。
感覚器官である目の病気は、大切な愛犬のストレスや苦しみ、ひいては寿命に関わりかねない問題です。普段の様子や目やにの状態に、何か違和感を覚えたならば、後回しでいいや、来週でいいやと先延ばしにせず、迅速にかかりつけの動物病院を受診してください。

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