インコ類嘴羽毛病

2022年03月20日

オウム類嘴羽毛病(PBFD)について

原因

PBFDウイルスは感染力が強く、感染した鳥の排泄物や分泌物、羽毛などが感染源となり、汚染された水などからの経口感染や空気感染が伝播ルートであると考えられています。

症状

オウム類嘴羽毛病(PBFD)は症状等により、甚急性型、急性型、慢性型に分けられます。

甚急性型は、ふ化したばかりのヒナで認められ、ほとんどの場合、症状が現れる前に死亡してしまいます。

急性型は14~16週齢の幼若期にみられ、食欲不振、下痢、羽毛の異常、昏睡症状がみられます。

また、免疫力が低下するので、二次感染をおこしやすくなります。

慢性型は若鳥から成鳥の時期にみられ、羽毛の折れ、羽軸のよじれ、出血、羽根のくびれなどの羽毛障害が換羽ごとに進行します。いずれの型においても死亡率の高い感染症です。

治療

有効な治療法は未だ確立されていませんが、「症状に応じた対症療法を行うこと」、「飼育環境でストレスをなくすこと」、「二次感染に注意して飼育環境を衛生的に保つこと」などで羽毛障害の改善が見込まれます。

予防

ワクチンはないため「感染した鳥を隔離する」、「ケージを消毒する」などにより感染の広がりを防ぐようにしましょう。

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