犬・猫・鳥の看護日誌
2021年03月15日
☘️☘️☘️ 勢いよく食べる、早食いに注意! 食べすぎる、フォージングについて☘️☘️☘️
餌をあげると スゴい勢いで食べる子いませんか?
今は大丈夫でも、ふとした時にそのう詰まりを起こし、呼吸困難を起こしてしまう可能性があります。
1日に必要な餌の量の基本体重の10~15%を食事量として1日2回以上に分けて餌を与える。※副食(野菜や果物)は食事量の10%
例えば、セキセイ35gであれば、3.5~5.25g
早食いの子は、殻つきのまま飲みこんでしまったり、ペレットであれば噛まずに飲み込んでしまったり、
よし食べるぞ!今、食べなきゃ夜までもらえない!と、脳が悪いことだけを記憶し、早食いに結び付いている可能性があります。
その場合、常にオーチャードグラスやエン麦など、低脂肪のものを常備してあげることにより、
いつでも食べられるんだよ、と記憶をすり替えることで、早食いが治ることも多いです。
もし、そのう詰まりを起こした場合、鳥は自力で吐き出そうと、咳や嘔吐を起こしますので、絶対に触らないでください。
どうしたの!と、慌てて抱き寄せてしまうことにより、吐き出すことができず、呼吸困難となってしまうことがあるからです。
また、早食い防止のひとつとして、フォージング(採食行動)自分で餌を探して食べる、という行動があります。
野生の鳥は、1日の大半を餌を探すことに費やします。
一方、温度管理された飼い鳥はいつでも与えられた餌を食べられる状態にあります。
何もしなくても餌がもらえる。食事に困ることがないため、運動不足になったり、自分の羽を引き抜いてしまう行動「毛引き症」や「自咬症」を発症したり、ストレスから気性の荒い性格になったりします。
エンリッチメントとして、鳥にとって必要な行動、衛生、精神面の満たされる環境作り、そして食生活をおくる上で、豊かな暮らしを手に入れるということは、とても大切なことです。
例えば、スーパーで購入したみかんと、みかん狩りに行って自分でとったみかんは、楽しさも美味しさも変わってくるのではないでしょうか。
鳥も同様です。毎日、同じ場所に 同じ餌がある。
そこに少しの変化でもいいです。刺激を与えることによって、本来とるべき自分で探して食べるという行動を見つけてあげることができます。
~フォージングの効果~ストレス解消、発情抑止、肥満防止好奇心、知的向上、退屈をさせない等
簡単に、野菜や牧草を餌の上に散らしたり、乗せて探させてみたり、
殻つき落花生や ビー玉などをいれてわざと食べる邪魔をしてもいいと思います。
深い餌入れに変えることでゆっくり食べざるおえなくなったり、
餌入れを何個かに分けて、あっちにいったり、こっちにきたりすることで早食いも防止できると思います。
与えられた物しか食べることができない鳥さんのために、責任をもって面倒をみてあげることが、健康を守る手段となり、飼い主さんの責務でもあると思います。